のれんは燃えやすい?麻の暖簾に防炎加工を施す必要性

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のれんは防炎性能が必要

店の雰囲気作りには欠かせないのれんですが、火災が発生
した際は燃えやすい素材だと心配です。

その点を考慮してか消防法に防炎規制があって、のれんも
防炎対象物品のひとつに挙がっています。

でも一見しただけでは防炎性能を備えているか分かりません。どうやって見分けるの?と疑問を持つ方もいるでしょう。

しかしご心配なく、表示も同時に義務付けられているので、
規制対象施設で使用する場合はラベルなどを目安に購入する
と良いでしょう。

ただし防炎加工を施したのれんは、洗っても大丈夫な商品と
そうでない商品があるので注意が必要です。

知らないうちに防炎効果が消えてはもともこもありません。

性能の事前確認は必ず行うことです。素材で性能を見分ける
ことも可能ですが、場合によっては繊維製品を薬剤に浸し
たり、スプレーをする方法もあるのですべて素材だけで
判断するのは危険です。

それに特殊な素材よりも古くから愛用された生地に防炎
加工を施したのれんのほうが、デザイン的にも合わせ
やすいメリットがあります。

のれんは店の顔。納得できるオーダーを

老舗旅館や割烹などの店先に揺れる暖簾は綿や麻など
天然素材のほうが風情があって高級感を演出します。

もちろん素材に加え染め方や文字やロゴなどその店
ならではのデザインが大切です。

暖簾をオーダーできる店は数多く存在し、ネットからの
注文も珍しくありません。

お店の顔

各地方伝統の染め方でオーダーすれば、同じ素材でも
風合いの異なる暖簾を楽しむことができるでしょう。

たとえば麻の良さは涼やかな軽さです。
しかし軽やかなわりに引く力に強く暖簾には適しています。

また化学繊維と違い天然素材ですから、和風建築のゆったり
した落ち着きにはぴったりです。

ただし麻製品は洗濯すると色落ちや縮みのリスクが高い点は
注意したいものです。

こだわったデザインも褪せてしまっては台無しですから
慎重に洗いましょう。

防炎の観点から見れば天然素材に似せた生地もありますし、
防炎加工処理を専門に行う業者もありますから安心です。

いずれにせよ暖簾は店の顔といっても過言ではありません
ので、納得できる商品をオーダーしましょう。